さそりのブログなんです

やりたくないことは、やりたくないわ。

癌とか認知症の人にアドバイスするのはもうやめい

超絶うっとうしいからもうやめような。


前書いたこともあるけど、うちの親はAmway信者なんよね。

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母は、AmwayのトリプルXと大豆プロテインを実家と義理の実家の両方に送って飲ませてたよ。癌が見つかったり、認知症が発覚したりしたときに。そういえば浄水器と空気清浄機を送ったりもしてたぜ。あの浄水器とか空気清浄機めちゃ高いんだ。空気清浄機なんて10万ぐらいするんだよ。至れり尽くせりだよな。やってあげた方からすれば。


でもおれも全然、人のこと言えないんだよ。おじいちゃんが癌だってわかって、自分なりに超調べてアドバイスしたよな。癌だって聞いて、田舎まで飛行機に乗って行って、低炭水化物食事法をこんこんと説いたな。んで、その食事法に基づいて、ぼくは一生懸命毎食の食事をつくった。1週間ぐらい毎日、毎食。そりゃーすごい執念よ。絶対役に立ってやる!つってな。おじいちゃんもおばあちゃんもありがとうって言ってくれた。


でもな、そんなのってやっぱりダメなんよ。「ありがとう」だって、まあ1%ぐらいは本音だろうけどな。まあかわいい孫だから。だけどもう残りは正直「いらねー」だったんだろうな。いまのおれはそう思ってるよ。むしろごめんなさいって気持ちだよ。


病気になった人を見ると、嬉々として下のようなアドバイスをする人がいる。

  • あの薬がいいよ
  • あの病院がいいよ
  • あのサプリメントがいいよ
  • このお守りを持っておけ
  • お祓いを受けて知り合いは治った


などなど。きっと役に立ちたいんだろうな。昔の俺のように。


だけど、そういうことをやるのは、金輪際やめるべきだ。


「薬・病院」などの”科学的根拠に基づく医療グループ”と、「サプリメント・お守り・お祓い」の”代替医療グループ”は分けて考えるべき? 代替医療がだめなのはわかるけど、良い病院とかは言ってもいいんじゃないか? なるほど。


たしかにそれは人による。医学部に通っている友人が、ぼくが内蔵の病気をしたときに、やってはいけない治療法とおすすめの病院を教えてくれて、参考になったことはある。そういう人だったら、相談に乗ってもらう価値はあるかもしれない。


しかしこの世の中にそんな勉強をちゃんとしているひとは絶対1%もいない。ぼくみたいに高校化学さえロクにちゃんと勉強していないような人が、「この治療法は効く」と言ったって、なんで?以外のなにものでもない。


高校の化学さえ勉強していない人が、”科学的な”治療法を本とかネットとかで見つけてきても、だいたい騙されててほんとは間違ってるか効果なんかないんだから、そういう余計なお世話はやめて、おとなしくしてるのが吉である。われわれ庶民に、科学とニセ科学をちゃんと見分けられる教養なんて無いんだから。


代替医療解剖 (新潮文庫)

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それにな、病気になると、そうやって「親切に」アドバイスしにくる人が、わんさか湧いてくる。決してあなただけではないのだ。


「マクロビオティックに基づいて食事すると、どんな病気もよくなっていくよ。もしかしたら最初のうちはちょっと調子が悪くなるかもだけど、それは好転反応だから心配しないでね」「このサプリメントを飲むと、脳にいいよ。飲んだネズミが二足歩行を始めたんだって」「あそこのスピリチュアル・ヒーリングの先生にエネルギーレベルを見てもらったら?。もしかしたら小腸に対応するエネルギー層に、穴が開いてるかもしれないよ」「このお守りをできるだけずっと、患部に付けておいてね。絶対効くからね」「水が大事。この浄水器使ってね、ちなみに、飲むときに『ありがとう』って言うと浄化された水を飲めるよ」「いや、そもそも癌は放置するのがよいのだ。癌なんてそもそも治療するものではないである」「病気になるのは、魂が汚れていない証拠。あなたの魂が美しすぎて、この波動の乱れた地球では混乱して、病気になってしまうんだよね」…


(書いてて思ったけど、おれ胡散臭いの詳しすぎる。笑えない)


あなたが病気になったことが知れ渡ると、「新感染」のゾンビさながらたくさんのおせっかいゾンビが右からも左からも空からもあなたのもとに押し寄せてきて、治療法やら説法を吐き出しにくる。



そんなにたくさん来られてみ、実践できんわ。めんどくさい。そんなん全部やって人生おわるぐらいやったら、もうなんもせーへんままテレビ見て過ごすっちゅうねん。


まーそんな風にして、はっきり言ってじゃまやから、病気の当人は、アドバイスされて口では「ありがとう」と言うかもしれないけど、心では、「おまえ誰?」と思ってるよ。


そのことに気づかずに嬉々としてアドバイスしている人は、「お手柄主義」だと思われるだけだ。


「お手柄主義」という言葉は、癌で余命3年と宣告された写真家の幡野広志と、糸井重里の対談の中で、糸井さんが言った言葉である。「お手柄主義」という言葉を見たとき、ぼくは思わず、あぁー…と唸ってしまった。あのときの俺は、完全に「お手柄主義」だったなあ…と。


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「わたしのアドバイスのおかげで、この人の病気が治った。」そのことを夢見て、アドバイスしてくる素人は、「役に立ちたい」と思っている、つまり善意でやっているかもしれないけれど、病気の当人からすれば、「手柄を上げたいだけの、余計なお世話な人」だからな。


そこんとこ、よろしくたのむぜ。自戒を込めて。


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