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モテないオスのゲスいモテテク『弱者の戦略(稲垣栄洋)』6章まとめ

こんにちは、じつはゲスの極み乙女ファンのさそり(@)です。



ゲスの極み乙女。「オンナは変わる」

今日は強くない生物のモテテクについて。


自然界でも人間の世界同様、強いやつは、当然メスをゲットできます。

オットセイは、オス同士で血まみれになるような死闘を繰り広げ、勝ったオスがメスの群れを独占します。シカやヤギは、血まみれになるまでは戦わないものの、角を突き合わせて戦い、勝ったオスがメスをゲットします。キジは、色鮮やかな美しい羽を広げ、メスに求愛します。ここでは立派な羽を見せることで生命力をアピールしていると考えられます。カエルは、太く低い声で鳴き、体が大きく強いことを示してメスを引き寄せます。

こうして、強いオスというのはメスをゲットできます。生物界では一匹のオスが多数のメスを独占することが珍しくなく、強いオスとして生まれれば死ぬまでウハウハでしょう。


、、と思うかもしれませんが、強いオスは楽しいことばかりではありません。

強いオスというのは、No.1の座を狙っているNo.2やNo.3のオスと戦い続けなければなりません。若いときはいいかもしれませんが、ずーっと強さを保ち続けるというのは困難なことです。

また、強いオスというのは体が大きく、声がでかいために、天敵に見つかる可能性が高いです。

いずれにせよ、強いオスでいるためには、命がけの日々を送らねばならないのです。


「とはいえ、弱くて小さいオスは子孫残せないわけでしょ、それなら強いオスがどんだけ大変だろうと、強いオスに生まれなかったらだめじゃん。弱いオスに生まれたらもうオワコン\(^o^)/」と思うかもしれません。たしかに、ここまでの話だとそうなります。

しかしよく考えると、弱いオスだって、弱い先祖が子孫を残したきたからこそ、いまそこで生きているわけです。弱い遺伝子も、どういうわけか、拡散し続けているんですよね。ってことはつまり、弱いオスは弱いオスなりのやり方で、メスをゲットしてきたということです。

人間は往々にして、事務が苦手なのに一生懸命事務をやろうとしたり、コミュニケーションが苦手なのに努力してコミュ力を高めようとしたりします。しかし自然界では、力の弱いオスが、力の強いオスに勝てるように、ジム行って筋トレを頑張ったりはしません。むしろ弱いオスは、「弱い」ということを武器にして、生き残ろう、子孫を残そうとします。こうして弱いオスは、弱者であることを利用した恋愛戦略を開発し、遺伝子を拡散し続けてきました。


弱者の戦略 (新潮選書)

弱者の戦略 (新潮選書)

「弱者の戦略」には、そんな弱いオスの恋愛戦略がたくさん描かれているのですが、今日はその一部だけ紹介します。


1.静かに不倫するウシガエル

ウシガエルの強いオスは「ヴォーヴォー」と大きく低い声で鳴いて縄張りを主張します。

一方弱いオスは鳴きません。

弱いオスは、大きな声で鳴いているオスの傍でじっと身を潜めて待ちます。そして、その魅力的な声におびき寄せられたメスを、横取りするわけです。

日本では「間男の戦略」と言われています。

2.子供のふりをして精子をかけるサケ

川で育ったサケは小さく、海で育ったサケは大きいです。それも、別種の魚に見えるぐらい大きさが違います。

海で育った大きなメスはたくさんの卵を生むことができるので、彼女に卵を産んでもらうことは子孫を残す上で有利です。しかしそんなメスはもちろん、同じく海で育った大きなオスを相手に選びます。

なんですが、魚は体外受精なので、交尾しなくても卵子に精子をかければ受精します。そこで川育ちの小さなサケは、川に遡上してきた大きなオスとメスがペアになっているところにそっと近づいて、メスが卵を産んだ瞬間に素早く精子をかけて受精させてしまいます。

大きさがぜんぜん違うために、海育ちのメスに川育ちのオスが近づいてきても、海育ちのオスは気にすることはありません。



…などなど。ただこの2つは全然序の口です笑。ほかにももっと姑息なのがあって(ヒント:ネカマプレゼント詐欺)、どれもゲスすぎて超おもしろいんですが、さすがに全部書くのはダメだと思うので、このへんまでにしておきます。気になる方はぜひ読んでみてください。


弱者の戦略 (新潮選書)

弱者の戦略 (新潮選書)


モテないオスのゲスいモテテクまとめ

強いオスは正々堂々戦えばいいです。「戦略なんて皆無だぜ」でも全然いい。どうやったってうまくいくんですから。

しかし弱いオスは、強いオスのマネをして強がったところで、強いオスにつぶされてしまいます。なので力比べ以外で子孫を残すにはどうするかを考えて、姑息な恋愛戦略を編み出しました。

こうして弱いオスも、ちゃっかり子孫を残し続けてきたんですね。

また弱いオスは、メスを独占することこそできませんが、弱さゆえにオス同士の過酷な競争に揉まれることがなく、弱さゆえ目立たないので、天敵に目を付けられにくいです。

だから弱いオスは、あんまり苦労せずに子孫を残せるおいしいポジションにいる、とも言えます。

こうなるとどちらが優秀な遺伝子を持っているって、カンタンには言えないと思いませんか?

ぼくはやっぱりね、戦略のない強者よりも、ゲスい弱者を応援したいですね。実際ゲスくモテてるマッシュヘアの男とか大好きですし。

今日もさそりのブログに来てくれてありがとうございました!